シニアのYouTube利用率は約9割、動画は文字より2倍好まれる

公開日:2022.08.03

娯楽としてだけでなく、学習の際にも利用できるYouTubeですが、シニア世代がどれくらい利用しているかイメージがない方も多いでしょう。また、情報収集の際、シニアといえばテレビや雑誌から情報収集を行っているイメージがあるかもしれません。

この記事では、持ち家がある60歳以上の男女257名を対象に、YouTube利用や情報収集に関するアンケートを実施した調査結果をご紹介します。

YouTubeの利用率は約9割

Q.YouTubeを視聴したことがありますか?

Q.YouTubeを視聴したことがありますか?

「はい」が87%という結果になりました。若い世代が利用するイメージが強いYouTubeですが、シニア層にも大いに浸透していることがわかります。

Q.YouTubeを視聴する際に最も使用する端末を教えて下さい。

Q.YouTubeを視聴する際に最も使用する端末を教えて下さい。

「パソコン」が62%という圧倒的な結果となりました。続いて、「スマホ」が25%と続きます。テレビを好むとされるシニア世代ですが、テレビでYouTubeを視聴する割合は、現在のところ少ないようです。

シニア世代も情報収集はWEBメディアで行う

Q.住み替えやリフォームなどの住まいに関する情報は、どこで収集しますか?

Q.住み替えやリフォームなどの住まいに関する情報は、どこで収集しますか?

「WEBサイト」が38%となり、オールドメディアと呼ばれる「新聞・雑誌」(23%)、「テレビ・ラジオ」(13%)を大きく上回りました。シニア世代においても情報収集の手段としてすでにデジタルへ移行している結果となりました。

文字よりも動画のほうが約2倍わかりやすいという結果に

Q.住み替えの情報に関する動画と記事があります。どちらがわかりやすかったですか?

Q.住み替えの情報に関する動画と記事があります。どちらがわかりやすかったですか?

※下記の動画と記事をそれぞれ閲覧いただき、ご回答いただいています。
【動画】

【記事】

「動画」(20%)、「どちらかといえば動画」(33%)の合計が全体の53%となり、記事を上回る結果となりました。次に動画のほうがわかりやすいと感じた理由を確認しましょう。

「情報が目で見て分かりやすく、必要な情報がコンパクトにまとめられていると感じたため」(62歳・男性)
「自然と内容が頭に入ってくるから」(77歳・女性)
「映像(動画)説明の方が、視覚による変化などを適格に捉えやすい」(69歳・男性)

一方で、記事のほうがわかりやすいと感じた理由は下記のとおりです。

「理解できるまで何度も繰り返し読むことができる」(70歳・男性)
「動画は早すぎるので、活字で自分のペースで理解していくほうが自身には合っていると思ったから」(64歳・女性)

【考察】

動画のほうが分かりやすいと感じた理由としては、情報を視覚と聴覚から得られること、コンパクトにまとまっている点が挙げられています。これらのことから、動画が必ずしも万人にとって良い手段であるとはいえないものの、動画は情報収集において有用なツールであると言えそうです。一方で、理解できるまで繰り返し確認できる点など、自分のペースで学べる点については記事の長所であるといえるでしょう。

YouTubeで情報収集したいと思った人は約半数

Q.今後、YouTubeで情報収集したいと思いますか?

Q.今後、YouTubeで情報収集したいと思いますか?

「そう思う」(25%)、「どちらかといえばそう思う」(23%)が全体の48%と関心の高さが伺える結果となりました。今後、情報収集という場においてもシニア世代にYouTubeが浸透していくことは間違いなさそうです。

その理由としては下記のような回答が得られました。

「手軽に情報取集できる」(74歳・男性)
「視覚でわかるので、とってもわかりやすい」(60歳・女性)
「いいコンテンツが見つかれば楽に情報収集ができる」(63歳・男性)
「楽しい情報が得られそう」(74歳・女性)

まとめ

シニア世代のYouTube利用率は約9割となりました。視聴する端末はパソコンが多数を占め、スマホよりパソコンを好むというシニア世代の特徴が見受けられます。一方、テレビで視聴する方はまだまだ少数です。テレビを好むとされるシニア世代ですので、今後ネット動画対応のテレビが増えるにつれて、テレビでのYouTube視聴が増えていくのではないでしょうか。

また、住まいやお金に関する情報コンテンツを動画と記事でそれぞれ情報を取得してもらったところ、動画の方がわかりやすいという回答が2倍程度となりました。シニア世代の情報収集のツールとして、YouTubeがさらに拡大しそうです。

執筆者紹介

「住まいとお金の知恵袋」編集部
金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。

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