フラット35で住宅ローンを組みたいときはどこに相談する?選び方と注意点を解説

公開日:2025.02.05

住宅ローンの選択肢として人気の高い「フラット35」。その魅力は長期固定金利で、将来の金利変動リスクを避けられる点にあります。しかし、具体的にどの金融機関や相談先を選べば良いのか、迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、銀行などの金融機関や、住宅ローン専門のアドバイザーなど、各相談先の特徴やメリットを比較し、最適な相談先を見つけるためのポイントを紹介します。

フラット35の相談先

フラット35について相談をするなら、主に以下のような選択肢があります。

  • 銀行等の金融機関
  • 不動産会社
  • 住宅ローン専門の相談窓口
  • 住宅金融支援機構

それぞれ詳しく見ていきましょう。

銀行等の金融機関

フラット35は、全国の金融機関が取り扱っている住宅ローン商品です。多くの金融機関では住宅ローンの無料相談窓口を設置しているため、フラット35について相談することも可能です。多くの場合は担当者に対面またはオンラインで相談できるので、疑問点をその場で解決できます。

金利や借入可能額、返済シミュレーション、借り入れの可否など、人に聞きながら具体的な相談をしたい場合は金融機関が向いているでしょう。

ただし、予約せずに来店すると、すぐに対応してもらえないこともあります。金融機関のホームページなどから事前に予約するとスムーズに対応してもらえます。

不動産会社

マイホームを建築・購入予定の不動産会社に、住宅ローンについて相談することも可能です。住宅購入者の多くは、住宅ローンの利用を想定しています。そのため、不動産会社は金融機関と提携し、購入希望者に対して住宅ローンの紹介を行っています。

不動産会社によっては、ファイナンシャルプランナー(FP)や住宅ローンアドバイザーなどの資格を持つ社員が在籍し、顧客からの相談に対応している場合もあります。

不動産会社の提携金融機関でフラット35を取り扱っていれば、商品内容や申込要件などの詳しい相談ができるでしょう。

住宅ローン専門の相談窓口

銀行や不動産会社以外に、住宅ローン専門の相談サービスを利用する方法があります。FP資格などを持つ専門家に、住宅ローンについて幅広く相談できるのが特徴です。多くの場合、無料で相談できます。

すでに銀行や不動産会社に問い合わせていても、その住宅ローンが自身に合っているかを確認するために、セカンドオピニオンとして活用してもよいでしょう。

住宅金融支援機構

住宅金融支援機構では、フラット35の電話相談サービスがあります。フラット35の商品内容や申込要件、借り換え、建物の検査手続きなどについて説明を受けることが可能です。

すぐに解決したい疑問があるとき、フラット35の基本的な仕組みを知りたいときなどに利用しましょう。

出典)フラット35「よくある質問・お問合せ」

フラット35の相談先を選ぶポイント

フラット35の相談先は、住宅ローンに関する専門知識や相談対応の実績があるかを重視して選ぶとよいでしょう。可能であれば、インターネットなどで相談先の口コミや評判などの満足度を確認したうえで申し込むと安心です。また、相談方法やアクセスの利便性も判断材料となります。

最近では、店舗での対面相談だけでなく、ビデオ電話でのオンライン相談に対応しているケースもあります。来店するのであれば、今後の契約手続きも見据えてアクセスしやすい店舗を選びましょう。

フラット35の具体的な相談方法

フラット35(住宅ローン)の一般的な相談の流れは以下のとおりです。

  1.  ホームページなどから住宅ローン相談に申し込む
  2. 担当者からの質問に答える
  3. 担当者からアドバイス・提案を受ける

疑問点を聞き忘れることがないように、相談したいことを事前に整理しておきましょう。
また以下の書類を準備しておくと、借り入れの可否や借入可能額など、より具体的な提案やアドバイスを受けられます。

  • 勤務先や年収などがわかる書類(源泉徴収票、確定申告書など)
  • 物件内容がわかる書類(パンフレット、販売図面など)

相談した結果、フラット35で住宅ローンを組む場合は申し込みを行い、事前審査や本審査に進みます。

フラット35相談時の注意点

フラット35について相談する際は、事前に相談料について確認しておくことが重要です。

銀行等の金融機関や不動産会社、住宅ローン専門の相談窓口であれば、無料で相談できることが多いです。一方、金融機関や不動産会社に所属していないFPに相談する場合は、基本的に相談料が発生します。中立的なアドバイスを受けられますが、何度も相談すると費用負担が重くなる可能性があります。

また、相談先によってはアドバイスのみで、契約手続きに対応していない場合もあります。初めて住宅ローンを組むなら、相談から契約、借入後のフォローまでサポート体制が充実している相談先を選ぶと安心です。

まとめ

フラット35で住宅ローンを組みたい場合、銀行等の金融機関や不動産会社、住宅ローン専門の相談窓口などで相談できます。相談前に疑問点などを整理し、源泉徴収票や物件資料などを準備しておくとスムーズです。

フラット35に興味があるなら、無理のない返済計画を立てるためにも自身に合った相談先を見つけましょう。


執筆者紹介

「住まいとお金の知恵袋」編集部
金融や不動産に関する基本的な知識から、ローンの審査や利用する際のポイントなどの専門的な情報までわかりやすく解説しています。宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、各種FP資格を持ったメンバーが執筆、監修を行っています。

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