絶対借りられる不動産担保ローンはない?審査が甘いローンがない理由

公開日:2024.11.21

不動産担保ローンは、資金調達や生活費や雑費など、幅広い用途で活用でき、急な事業資金・生活費が必要な時に非常に便利です。しかし、不動産担保ローンにも他のローンと同様に融資審査があります。そのため、インターネットで噂されているような絶対に借りられる不動産担保ローンはありません。本記事では、不動産担保ローンの仕組みやメリット、審査に通るコツを紹介していきます。

絶対に借りられる不動産担保ローンが存在しない理由

絶対に借りられる不動産担保ローンは存在しません。金融機関は融資に対してリスクを最小限に抑えようとするため、審査を設定しています。

不動産担保ローンでは、信用力や不動産の価値を審査の重要な要素として、融資の有無を判断します。借り手が返済不能に陥るリスクがある以上、どのローンにも厳正な審査基準が存在します。したがって、どんな方でも借りられる審査が甘い不動産担保ローンは存在しません。

不動産担保ローンの種類

不動産担保ローンには、大きく分けてノンバンク系と銀行系の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、利用者のニーズに合ったローンを選ぶことが重要です。以下で、ノンバンク系と銀行系の具体的な違いやメリットを見ていきましょう。

ノンバンク系の特徴とメリット

ノンバンク系不動産担保ローンとは銀行以外の企業が提供しているローン商品です。ノンバンク系不動産担保ローンは会社独自の基準で与信・不動産評価の審査を行います。例えば、新たに事業を始める個人事業主や創業間もない赤字決算法人の方でも、将来性を加味して融資を受けられるローンも存在します。

急な資金調達や銀行の審査に通らない場合に、ノンバンク系の不動産担保ローンは有効な選択肢です。ただし、金利が銀行の不動産担保ローンより高いため、総返済額が多くなる場合もあるので注意してください。

銀行系の特徴とメリット

銀行系の不動産担保ローンは、ノンバンクより金利が低いのがメリットです。信頼性の高い金融機関を選びたい人や、長期的な返済計画を重視する方に適しています。

ただし、審査が厳しく、融資までに時間がかかることが多い点には注意が必要です。信用力があり、時間をかけても低金利を希望する方には、銀行系ローンがよいでしょう。

不動産担保ローンの審査基準

不動産担保ローンの審査では「信用力」と「不動産の価値」が重要です。これらが融資の可否を左右するため、事前に自分の状況を把握し、対策を取りましょう。

ここでは、それぞれの審査基準について詳しく説明します。

信用力とは?

信用力とは、借り手がこれまでにどの程度の返済実績を持っているか、現在の収入や負債状況がどれだけ安定しているかを評価するものです。

金融機関は、過去の借入履歴や現在の収入を基に、返済能力を判断します。例えば、過去にクレジットカードや住宅ローンの返済遅延がある場合は、審査に悪影響を与えることがあります。信用力を低下させないためには、クレジットカードやローンの返済を日頃から滞りなく行うことが大切です。

不動産の価値とは?

不動産の価値は、その物件が市場でどれほどの価値があるかを基に評価されます。評価額が高いほど、融資額が大きくなる可能性があります。

土地や建物の立地、築年数、設備の状態などが評価に影響を与えます。例えば、都市部にある物件や、新しい設備を備えた建物は高い評価を受けやすいです。

審査に通過するコツ

不動産担保ローンの審査に通過するためには、しっかりとした準備が必要です。個人申込と法人申込では、注意すべきポイントが異なりますが、それぞれに対応した対策を講じることで審査に通過しやすくなります。

ここからは、審査に通過するためのコツについて解説します。

個人申込の場合は担当者への心証に気を付ける

個人申込の場合、担当者への第一印象が重要です。誠実な対応や、必要書類を迅速かつ正確に提出することで、担当者に良い印象を与えられます。

収入や資産に問題がなくても、対応が遅れたり不備があったりと信頼性が低下する可能性があるため、注意が必要です。
面談の際には誠実な態度で臨み、不安な点については率直に質問しましょう。

法人申込の場合は事業計画を入念に作る

法人申込の場合、事業計画の完成度が審査通過の鍵となります。金融機関は、融資した資金がどのように使われ、返済がどれだけ確実であるかを事業計画書で判断します。

そのため、売上予測、経費計算、リスク管理の方法を明確に記載することが大切です。また、計画の実現性を高めるためには、過去の実績や市場調査のデータを基に、客観的な根拠を提示しましょう。

不動産担保ローンの審査に通らない理由

不動産担保ローンの審査は、借入希望者にとって大きなハードルです。審査を通過するには、信用力や不動産の価値、必要書類など多くの要素を整える必要があります。

ここからは、不動産担保ローンの審査が通らない理由について解説します。詳しく見ていきましょう。

不動産の評価額が低い

不動産担保ローンの審査では、担保にする不動産の評価額が大切です。土地や建物の立地、築年数、周辺環境によって評価額は大きく変わります。

具体的には、以下の要因が評価額に影響します。

  • 築年数が古い建物
  • 老朽化や修繕が必要な状態
  • 需要の少ないエリアに立地している物件

古い建物や需要が低いエリアの物件は、評価額が低くなりがちです。そのため、希望する融資額に届かず、審査が通らないこともあります。

必要書類や申請内容の不備で審査に影響が出ることも

申請時に必要な書類や申請内容に不備があると、審査に通らない原因になります。不動産担保ローンの申請には、本人確認書類や収入証明書、不動産の登記情報などの提出が求められます。

書類が不足していたり、内容に誤りがあったりすると審査が進まなくなる場合があるため、提出前の確認は大切です。また、記載ミスや証明書の期限切れも影響するため、提出前には細かく確認し、必要書類が揃っていることを確認しましょう。

なお、金融機関ごとに異なる書類が求められる場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。

まとめ

不動産担保ローンは、資金調達の手段として便利ですが「絶対に借りられる不動産担保ローン」は存在しません。審査を通過するためには、信用力や不動産の価値を高めることが大切です。事前の準備をしっかり行い、担当者への信頼を築き、事業計画を入念に作成することで、審査に通過する可能性を大きく引き上げられます。ノンバンクと銀行系の特徴を理解し、自身の状況に応じて適切な選択をしましょう。

執筆者紹介

「SBIシニアの住まいとお金」スタッフ
シニア世代の住まいから、住宅ローンや老後の資産形成などのポイントをわかりやすく丁寧に解説していきます。様々な資格と経歴を持った住まいとお金のプロフェッショナルが執筆、監修を行っています。
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