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公開日:2024.11.21
不動産担保ローンには、「借入限度額が大きい」「無担保の個人ローン(カードローンなど)よりも低金利」など様々なメリットがあります。
一方で「返済不能になると不動産が売却される」というデメリットだけが紹介され、「不動産担保ローンは利用するとやばい」とネガティブ印象を持っている方が多くいるようです。
不動産担保ローンは、資金が必要なときに強力な助けとなりますが、使い方を誤ると大きなリスクを伴うことがあります。本記事では、不動産担保ローンの仕組みやメリット・デメリット・失敗しないためのポイントを解説します。
不動産担保ローンは、自分の不動産を担保に差し出し、金融機関から融資を受けるローン商品です。不動産担保ローンでは、担保不動産と信用力、現在の収入などが総合的に加味されて融資金額が決まります。そのため、担保不動産を伴わない一般的な無担保ローンに比べて、借入限度額が高く借入金利も低く設定されます。
実際に日本貸金業協会「月次統計資料」によると消費者向け無担保貸付の借入金利が約15%に対して、消費者向け有担保貸付の借入金利は約3.7%となっています。
不動産担保ローンには「固定金利」と「変動金利」があります。それぞれの特性を理解することで、より適切な返済計画を立てやすくなるでしょう。
固定金利 | 変動金利 |
---|---|
返済期間中の金利が変わらないため、返済額も変わらない。ただし、金利は変動金利よりも高い傾向がある。 | 借入期間中に適用される金利が変わる。金利が上昇すると返済額が増えるリスクが伴う。 |
借り入れを検討する際には、現在の金利状況や今後の金利動向を考慮し、どちらが自身の状況に適しているかを慎重に見極めましょう。
不動産担保ローンの主なメリットは、先述したものも含めると下記の3つとなります。
特に不動産担保ローンは借入期間を長く設定できるという点で大きなメリットがあるのではないでしょうか。借りた資金はビジネスや生活資金など幅広い用途に使用でき、事業の資金繰りに困った際には長期間の借入金として有力な選択肢となるでしょう。最長35年の返済期間を選べる不動産担保ローンもありますし、返済期間を長期にすることで、月々の返済額を抑えることもできます。
不動産担保ローンの主なデメリットは、以下のとおりです。
不動産担保ローンは、適切に利用すれば比較的低金利で大口の資金調達が可能になる選択肢の一つです。ただし、担保提供のリスクや返済計画の慎重な検討が必要です。
財務状況や将来の見通しを十分に考慮し、専門家のアドバイスも得ながら判断しましょう。
不動産担保ローンを利用する際には、以下の点に注意しましょう。
ここからは、不動産担保ローンの注意点について解説します。注意点を理解した上で利用しましょう。
不動産担保ローンを利用する際には、詐欺や悪徳業者に十分な注意が必要です。中には、不当に高い手数料を請求する業者や、返済条件が非常に不利な契約を強引に進める業者も存在します。トラブルを避けるために、以下のような業者は避けた方がよいでしょう。
即日融資を謳ったり、通常の相場を大きく超える融資額を提示してくる不動産担保ローン業者は、信頼性に欠ける可能性があります。
返済不能になった場合、不動産担保ローンでは担保となった不動産を失うリスクがあります。たとえば、突然の失業や長期入院で収入が途絶えた場合、返済が滞ると金融機関は数か月後に不動産を差し押さえ、競売にかけます。
この結果、住まいや資産を失う可能性があるため、十分な返済計画を立てることが大切です。返済能力を超える融資は避けて、慎重な行動をとりましょう。
リスク軽減のため、対策を2つ紹介します。
万が一の事態に備えて収入補償保険に加入しておくと、失業や病気で収入が途絶えた場合でも、保険金を返済に充てられます。収入補償保険は月額2,000~3,000円程度で加入できるため、健康状態に不安を抱えている方は加入を検討するとよいでしょう。
また、自身の将来的な経済状況を予想し、無理のない計画を立てておくと安心です。加えて、計画的に繰り上げ返済を行い、借入残高を減らせば、毎月の返済負担を抑えられるでしょう。
不動産担保ローンの借り入れの流れは以下のとおりです。
契約が完了すれば、数日程度で融資が実行されます。この一連の流れを事前に理解し、必要な手続きを進めることで、スムーズに融資を受けられるでしょう。
不動産担保ローンは、資金調達に有効な手段ですが、リスクも存在します。融資までの時間や手数料、返済不能時のリスクを理解し、慎重に計画を立てることが大切です。信頼できる業者を選ぶためには、複数の業者を比較し、評判を確認することが不可欠です。ポイントを押さえることで、不動産担保ローンは有効な資金調達方法となります。本記事を参考に、最適な選択をしましょう。
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