老後のリフォーム失敗例!失敗しないための対策を紹介

公開日:2024.11.01

老後のリフォームを考える方は多いですが、リフォームの計画が不十分だったり、業者選びに失敗したりすることで、期待していた結果が得られないことがあります。

本記事では、老後のリフォームにおける失敗例や、その原因と対策について詳しく解説します。リフォームを成功させるために注意すべき点や、具体的なアドバイスも紹介するので、これからリフォームを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

老後のリフォーム失敗例

リフォームの失敗の主な原因は、業者選びや業者との打ち合わせが不足していることです。

▼リフォームの主な失敗例

  • 業者選びを間違えてしまった
  • 業者との打ち合わせが不足していた
  • バリアフリーや階段の手すりなど老後のことを考えて行えばよかった

また、近年ではバリアフリーや階段の手すりなど老後を考えてリフォームをしておけばよかったなどの声も上がっています。高齢になるとちょっとした段差に躓くことや階段の上り下りが難しくなります。リフォームを依頼するには現状の不満点だけではなく、将来どのような生活スタイルになるのかイメージすることが大切です。

リフォームで失敗しないための対策

老後のリフォームで失敗しないためには、事前の計画が大切です。金銭面や時間面など、リフォームの際に気を付けるべき点を解説します。

計画の立て方

老後のリフォームで失敗しないためには、早めに計画を立てましょう。定年退職してからではなく、50代のうちに計画を立て始めるのがおすすめです。子どもが手を離れて経済的に余裕があったり、まだ会社に在籍しているうちに計画を進めることで、ローンが組みやすくなる可能性があります。

また、実際にリフォームを依頼するまでに十分な時間があるため、業者選びや内装にこだわることができます。

信頼できる業者の選び方

リフォーム業者の種類は、主に以下になります。

  • リフォーム専門会社
  • ハウスメーカー
  • 工務店

ハウスメーカーは、住宅を一から設計・施工するため、大規模工事を得意としています。大掛かりなリフォームを依頼したい場合には、ハウスメーカーに相談するのがおすすめです。

リフォーム専門会社は、名前の通りリフォームを専門としているので、ノウハウや技術力の高さが特徴的です。しかし、会社によっては依頼したい内容と得意分野が異なる場合があるので、リフォームの内容と会社の得意分野が合っているかを事前に確認してから頼むと良いでしょう。工務店の魅力の一つは地域密着型であることです。リフォームに関する技術力はもちろん、円滑なコミュニケーションや細かな要望への対応も期待できます。

上記を踏まえたうえで、株式会社ローカルワークスの調査(※)によると業者の選び方のポイントとして以下が挙げられます。

  • 多くの相見積もりを取る
  • 要件定義を事前にきちんと行う
  • 丁寧なコミュニケーションをしてくれる
  • アフターフォローをしっかり行ってくれる

老後のリフォームの失敗例として多いのが、丁寧な施工がされずに不備があったというものです。実績のある工務店やハウスメーカー・リフォーム専門会社でも、いつも丁寧な仕事をしているかはわからないので、ホームページやインターネット上に悪い口コミがないか探してみるとよいでしょう。

また、業者のなかには「見積りが雑だった」、「支払いを異常に急かされた」などといった施工以外の部分でも不満があったという声もあるので、相談する際には実際に対面で打ち合わせして担当の人柄を確かめることをおすすめします。

※出典)株式会社ローカルワークス|全国のリフォーム経験者1,000人に聞いた「リフォーム業者選び」に関する調査

予算管理の方法

老後のリフォームの失敗には、金銭面的なものもあります。退職金をすべてリフォーム費用に充ててしまい、その後の生活が苦しくなってしまったという人も少なくありません。リフォームを計画する際には、リフォーム後の生活費や、その後の修理費用も考えたうえで、予算を設定しましょう。突発的な出費があっても対応できるよう、リフォームの計画段階から細かい項目の予算も管理しておくことが大切です。

複数の業者から見積もりを取る

リフォーム時に金銭面で失敗しないためには、複数の業者から見積りを取ることも大切です。1社だけでは相場が分からず、損してしまう場合があるほか、安いからと安易に決めてしまうと、出来上がりに満足できないこともあります。

相場を知ることで値段の交渉もしやすくなるので、まずはいくつかの業者に見積りを出してもらい、最終的にどこの業者に依頼するのかを決めると良いでしょう。

リフォームは将来の生活イメージを考えて行おう

SBIシニアの住まいとお金が行った「住まいのアンケート」(※)によると、リフォームを依頼する際に老後の生活を考慮した人は47%、考慮していない人は53%でした。約半数以上の人がリフォームを依頼する際に老後の生活をイメージしていないことがわかります。しかし、年齢を重ねると、段差や手すりのない階段は、生活をするうえで不便になってくるでしょう。
また、将来、介護を受けることがある可能性を考慮すると、トイレや浴槽も通常よりも広めに作っておいた方が良いでしょう。

※出典)老後のためのリフォーム考えていますか?ちょっとした段差も致命的【住まいとお金の失敗談】

子供の実家帰りも考慮しておく

子供が将来、実家に戻ってくる可能性がある方は、2世帯住宅へのリフォームも考えましょう。2世帯住宅には完全分離型や部分共有型など様々な種類があります。部分共有型であれば、例えば、キッチンやお風呂を共有設備することでリフォームの費用を抑えることができます。

また、2世帯住宅にすれば「体調が悪い時に世話をしてもらえる」「いざという時に身内がいる安心感を得られる」などのメリットもあります。今は予定がなくても、一度将来のことについて家族で話しあっておくと良いでしょう。

まとめ

老後のリフォームを失敗しないためには、早めの計画が重要です。定年退職した後は、収入が減ったり、健康リスクも高まることを考えて、余裕を持った資金計画をする必要があります。時間をかけて、老後の生活を充実させるためのリフォームをしましょう。

執筆者紹介

「SBIシニアの住まいとお金」スタッフ
シニア世代の住まいから、住宅ローンや老後の資産形成などのポイントをわかりやすく丁寧に解説していきます。様々な資格と経歴を持った住まいとお金のプロフェッショナルが執筆、監修を行っています。
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